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M1 紫の糸 ~光を~ La Lumière

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M3  ホ・ン・ネ Real intention

M4 夕映え It was good die in loneliness

M5 幻華 Distractionof Ω 

 M6 体が風になるまで Return Me!

ボーナストラック:μμタンバリン(アレンジ&プログラミング:Team S)


Vo    Nachiko

Dr    :そうる透

Bass   :渡辺建

Bass   :和佐田達彦

G      :田川ヒロアキ

G   :竹内亨規

Key    :河野啓三

Key    :河本慎一

Vi    :武藤祐生

和太鼓 :響道宴


Mix :岡野高史

All Music&lyrics:舘岡奈智子

All Produce&arr.:そうる透

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ライオンブックス1⃣手塚治虫全集より「荒野の七ひき」

引き続きライオンブックス1⃣の
手塚治虫全集からだが 今日は
その次に納められている作品だ。
まず私はタイトルに目がいった。

作家にとってタイトルに数字を
盛り込むということは なかなか
意味があるからだ。

「7」という数字が どんな数字か
考えたことはあるだろうか?

普通に考えても私達は
七福神 七草 七不思議など親しみを
感じる。

人気は「ラッキーセブン」とか
言われているせいか自動車の
ナンバープレートの希望番号制で、
「・・・7」は抽選対象となっている。

興味深いのは私が以前 脚本&構成の
勉強に通っていた時、登場人物は
7人までを目安にと教えられたことだ。
これは人間の短期記憶として平均で
7個のことを覚えられるということから
登場人物の名前も7人を最高に多く
設定するというのが基本なのだと思う。

これが宗教的になると もっと色々
出てくる。

wikiにも書いてあるが、
キリスト教では新約聖書のヨハネの
黙示録に「7つの門」が登場し、
人間を罪に導く可能性がある欲望や
感情を「7つの大罪」としている。
キリスト教では7大天使。
1週間は7日(うち1日は安息日)

西洋で7が幸運の数とされている
ので、「ラッキー7」は
その影響かと言える。

仏教でも初七日から七七日
(四十九日)、年忌(「七回忌」
以降は日本独自)など
わかりやすい処に7は登場する。

7をタイトルに入れた作品は、
あまりにも多くて挙げたら、
かなりの量になる。

有名どころでは
「007」
「七人の侍」
「荒野の七人」
「ウルトラセブン」
「ぼくらの七日間戦争」
探せばドンドン出てくる。

おそらく7にこだわって面白かった
のは タイトルに7が付いていない
ようで映画『NANA』なのでは
ないだろうか。

主人公の名前が「7」で、住んでいる
マンションの家賃も「7」で、
部屋番号まで「707」という
こだわりようだったのは記憶に
あるのではないだろうか?

白雪姫に出てくる小人が7人なのも
単なる偶然ではないだろう。

「7」について語ると さらに面白い
ことが出てくるが、
ここではブログの導入なので
「7個1組の概念」と人間の
記憶の登場人物の記憶できる
範囲の7を取りあげて考えることに
する。

「7個1組の概念」は日本では

虹なら 赤 橙 黄 緑 青 藍 紫の7色

七福神なら 大黒天 恵比須 毘沙門天
弁財天 福禄寿 寿老人 布袋

七草なら
春:芹 ナズナ 母子草 ハコベ
小鬼田平子 カブ ダイコン

秋:オミナエシ ススキ 桔梗 
ナデシコ フジバカマ クズ 萩

G7:日本 アメリカ カナダ ドイツ
フランス イギリス イタリア

他にも「七洋」「七帝大」「七王国」
など「7」つで1組という この括りは
この手塚作品には意図する部分が
あるのではないかと思えてならない。

それはストーリーから読み取れる。
短篇なのに7人も盛り込み、
人間から失われていく感情を
必死に訴えている姿勢からもわかる。

とてもシンプルな あらすじで、
SFの世界だが、CPEGPP
(汎地球防衛警察同盟)という
宇宙人を探して一匹でも多く殺す
ための組織のメンバー日本人
二人が宇宙人を殺し捕虜の
五ひきの宇宙人を連れかえる時、
日本人の一人が間違って車の
安全ロックでなく爆発スイッチを
押してしまい、宇宙人達と
歩いて帰らなければならなくなって
しまうのだ。

あくまで 宇宙人=敵の姿勢の人間は
食べ物も水もない荒野を
命がけで歩くことになる。

そこで自分達には信じられない
宇宙人五ひきの接し方に、
二人のうちの一人は心を
動かされ本来の自分を取り戻し、
宇宙人が人間のために助けを
呼んでくれた最後に、
宇宙人達を
「本部ではなく東の宇宙人の基地に
届けろ!」と言って話は終わる。

短い中に盛りだくさんなのだ。
登場人物表を書くと実に無駄なく
出来ている。

さすがどこまでいっても手塚治虫の
作品構成力と力強いメッセージが、
登場人物を説明するとよくわかる。

そのセリフから人間への呼びかけが
幾つも出てくる。
登場人物は

宇宙人を殺すための組織の
日本人
潮:最後に宇宙人を基地に届ける
という気持ちに変わる

味島:車の安全ロックを間違えて
爆発スイッチを押して車を
爆発させてしまう。
宇宙人を殺すことばかり考えている。
親切な宇宙人の忠告を無視して、
人間は味方だと思って途中見つけた
人間のキャラバンに助けを求め、
宇宙人と一緒にいるという事だけで
人間に殺されてしまう。

宇宙人(植物の人間):水を染み出すことが
できる。その水分の味がキュウリの
絞り汁のような味という表現がある。
この「キュウリの絞り汁」という点は
実は大きく注目する部分が含まれている
と思われる。
助かる前に皆に水分を与えて力尽きて
死んでしまう。

宇宙人 (両耳から手がぶら下がっている)
:尻からは物を食べて口からガスを吐く。
好きな相手には その相手には その
ガスを吹きつける。
特技として未来がわかる。

宇宙人(テディベアみたな感じ)
:自分の体を切り落として人間に与える。
(この宇宙人の星では ひもじい人間
がいたら自らの体を与えるという
習慣がある。人が助かれば自分が
死んだとしても気が済む)
→自己犠牲を美徳とも思わず当然の
行為として受け入れる習慣を
実行し人間達に食べさせて最後は
体を刻み過ぎて死んでしまう。

宇宙人(黒い大男):脚本的には進行役を
つとめる。人間に宇宙人との習慣や
思考の違いを説明する。

宇宙人(昆虫人間):水だけで生きられる
後に成人に脱皮した後 飛べるように
なり、飛んで人間の助けを呼びに行く。
この昆虫人間のおかげで助かる。

途中で宇宙人の黒い大男の言うセリフが
印象に残る。

「仲良く理解しあうためです。
だから一つの宇宙船に色々な
種族が乗っています。」

「何故君達 皆は こう簡単に身を
捨てて他の者に尽くすんだ?」
と日本人の味島が尋ねるシーンでは
「本当の人間なら その心が どんなに
大事かということが
わかっているはずだ」と答える。

手塚は7つの違った個性が実は
1つで、それぞれが違った習慣や
価値観を受け入れ 慣れていき
仲良く暮らすことが大事だと
強調している。

数字の7には大きな意味があるのだ。
7人登場する物語は数多い。

それだけに いかに簡潔にストレート
にメッセージを伝えたかったかが
短篇の範疇ではち切れんばかりに
繰り広げられているのだ。

この物語に生き残った日本人が、
「地球人の真心です」
と言って宇宙人を基地へ届ける
ように指示することで、
この物語の主人公が潮だったことが
わかる。

ムーミンの世界だと、このあたりを
ミィが「皆 喧嘩するために一緒に
暮らすのよ。」とサラリと言ってのける。

価値観・習慣の違いを押し付け合う
のは根本が違うと言っているのだ。

思い込みも、聴く耳を持たない事も
両耳から手がぶら下がっている
宇宙人に予知能力を持たせることに
よって、それが どれだけ情けない
行為かを言われたまま動く、
聴く耳も持たない もう一人の
日本人・味島が死ぬことを
予期させ、それが当たることで
描写を持って示している。

何度も読むたびに手塚作品に
奥行きを感じるのだ。

2014-01-26 22:18:22投稿者 : Nachiko
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    4件中   1 - 4 件表示 ( 全 1ページ )
    コメント一覧
    久松さんへ手塚先生の作品を読むと勿論カバラ的な事にも精通しているし、その膨大な知識は どうやって得たのかと思うほどです。超人としか思えません。
    サイト管理者 Nachiko   2014-01-28 16:54:06
    guest
    ピタゴラスではないですが、7という数字にはなにかこの宇宙の神秘や真理をあらわす意味があるのではないでしょうか。それがなんなのかは、凡人の僕にはわからないですが。でもきっと、1~12ぐらいまでの数字には、それぞれの性質や意味があるんだとうすうす感じています。カバラ的な考え方かなあ?この手塚作品も未読です。手塚さんの作品は膨大すぎて、なかなか追いつけない。でも天才ですよね。
    投稿者 久松   2014-01-28 11:50:28
    瑞恵さんへ私も宇宙人を「ひき」と書いてあることに気がついたのですが、手塚作品は異常に「ひらがな」が多かったりします。これも「匹」ではなく「ひき」です。きっと、漢字と、ひらがなの使い分けを実は なさっていたのではないかと推測しています。ある意味作品の内容では、ひらがな連発による漢字の置き換えを考えると解釈が広がります。
    サイト管理者 Nachiko   2014-01-27 18:17:34
    guest
    なるほどな〜!と思いました。確かに日本人(私は日本人しか知らないので)は7を好みますよね?ラッキー7!と喜んだりしますよね?あ!っと思わされたのは虹の色が七色だという事を思い出させられた事。
    それにしても、マンガがそう書かれてあるのか、宇宙人を「匹」と数えていることが不思議な感じがしたけれど人間ではないのでそうなるのかな?
    投稿者 瑞恵   2014-01-27 08:37:13
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