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Bass   :和佐田達彦

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Key    :河本慎一

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Mix :岡野高史

All Music&lyrics:舘岡奈智子

All Produce&arr.:そうる透

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トーマの心臓

これは有名な萩尾望都の漫画の
『トーマの心臓』だ。
インタビューで萩尾氏は
「ギムナジウムを舞台にしたのは、
ヘッセを読んで以来、ドイツという
国にあこがれていましたので…」
と語っている。

テーマは作者としては
「いつ人は愛を知るのか、愛に目覚める
のか」と語っている。

漫画雑誌『週刊少女コミック』で
1974年19号〜52号に掲載された作品
で、フランス映画『悲しみの天使』を
モチーフとしてドイツのギムナジウム
(高等中学校)を舞台に人間の愛と
普遍的かつ宗教的なテーマを描いた。

ヘッセ大好き人間の私は、この作品に
漂う独特な透明感に惹かれた。

しかし、当時は先に「ポーの一族」から
読んだ記憶がある。

ストーリー的に面白かったからだ。
その頃 竹宮恵子の『風と木の詩』も
話題だった。竹宮恵子の作品は
ウィーン少年合唱団のボーイソプラノ
という感じと、作品そのものが
ウィーン少年合唱団だった。
その二人が頭角を現している感じで、
少年愛=透明感=ウィーン少年合唱団
みたいなイメージが、そこで
ついてしまった。

とても繊細で美しいという感じで、
しなやかながらドロドロした中に
陰湿さを民族や宗教で日本人には
納得させてしまうような、
不思議な感覚があった。

今 少年愛が流行っているが、その頃の
少年愛とは全く違ったものではないか
と推測する。

ここで取り挙げた『トーマの心臓』は
読後 どうしてもスッキリしなかった。
むしろ腹が立った部分が多かった。

それは月日と共に納得していく
のだが、初めて読んだ時に年齢を
考えると無理もないのかもしれない。

1977年に『雪の子』という作品を
出しているが、これも読後感が
よろしくなかった。

この『雪の子』では孫が男の子だったら
引き取ると、おじいさんが言ったために
男の子をふりをさせられている女の子
が主人公だ。愛情など関係なく、
跡継ぎが必要だからという理由なのだ。

男女がはっきりしてくる13才過ぎには…
というストーリーに気分の良い気持ちが
持てるはずがない。

「トーマの心臓」で不快さの原因の元は
アーリア人たる誇りでがちがちの祖母で、
ドイツ社会の体現者として、ギリシャ系
の亡き父親に似た黒髪のユーリに
立ちはだかるわけで、
ユーリは祖母=社会に認められる人間に
なることだけが生きるみちに
なってしまう。

これは私自身も感じることだが、
必ずしも“老人”が“弱者”ではないという
ことだということを物語っている。
老人で金と権力と人種差別を持って
いれば立派な加害者になる。

「トーマの心臓」の話で、
主人公のユーリの存在は上級生に
暴行されたせいではなく、
この 祖母のイジメが原因なのでは
ないかと思う。

父親は子どもにとって成長過程に
おいて情緒の安定と言われている。
ユーリには頼れる父親に代わる人が
いない。

自分は愛されない存在だとかたくなに
思い込もうとする。

この傾向が本当に全てに当て
はまるのかは私にはわからないが、
私がみてきた中では、その傾向が
強かったのは事実だった。

メールでも電話でも対面でも、
クライアントさんの生育歴を尋ねると
ポイントになる年齢に何かしら
物事が起きていることが多い。

一度自分は価値がない人間だとか、
愛されない存在だとかかたくなに
思い込んでしまうと それは
自己否定になり自己卑下へと
なっていく。

そこで宗教は「あなたは神に愛されて
いる」と呼びかけたり「神の子」
と、ここでは出てくるのだが、
ストーリー的には成り立たなかった
のだろう。親がいなければ聖職者が
神の愛を説いて もっていこうと
思えばハッピーエンドにもっていける
のだろうが、作者はストーリーを
途中から描きたかったと述べている。

私が感じた読後の違和感みたいな
ものが残っていたのは、
この“年寄りはいたわるもの”という
先入観だったのだろう。

高齢化社会と言われて4人に一人が
60代になると計算されているが、
その中で若者が勢いがあるかと
いえばそうでもない。

考えても凄いもんだ。
生きてるだけでも これだけ
お金がかかる。
ちょっと書き抜いてみる。

・働いたら罰金→所得税
・買ったら罰金→消費税
・持ったら罰金→固定資産税
・住んだら罰金→住民税
・飲んだら罰金→酒税
・吸ったら罰金→タバコ税
・乗ったら罰金→自動車税・ガソリン税
・入ったら罰金→入浴税
・起業したら税金→法人税
・死んだら罰金→相続税
・継いでも罰金→相続税
・あげたら罰金→贈与税
・もらっても罰金→贈与税
・生きているだけでも罰金→住民税
・若いと罰金→年金
・老いても罰金→介護保険料
・老いたら罰金→後期高齢者

わからないのは水道代。
水を流したら、今度は下水料金がかかる。
つまり下水に回らない散水とか、
飲水にも下水料金がかかる不思議。

北欧の税金の高さは色々言われている
けれど、調べると国民への還元率が
とても高い。
日本は税金を払っているのに、その
恩恵に与る国ではワースト幾つか
調べればすぐわかる。

萩尾望都の漫画から脱線してしまったが、
いつの世も、お金と権力を持った
老人ほどタチの悪いものはないという
ことを描いた作品が、実は
「トーマの心臓」の核心なのでは
ないだろうかという見解だ。

そりゃ、美しい少年の葛藤や、
ギムナジウムという設定なので
露骨にそう感じないかもしれないが
デリケートな年頃ゆえ、
いつの世も老人は中には
タチの悪い人もいるという
ことなのではないかと思えてならない。

それにしても、この現代を生きている
だけで私たちって凄いと思う。

不平・不満があって当たり前。
愚痴って当たり前。

ただ、そこで それらが次に さらなる
負を招くことを思うとゾっとする。

人間 のんびりお風呂にでも入り、
時にロウソクの炎でも眺め、
心地良い音楽を聴き日常を
やり過ごしながら、自分を大切に
仲間を大切に、そして皆が
ファミリーになれる日がくることを
願っている。
太陽は平等に照らしてくれている
のだから。

2014-01-14 16:17:00投稿者 : Nachiko
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    コメント一覧
    久松さん威張り散らす人って実は臆病な小者が多いですね。それより、私は一見穏やかで裏で人をバカにして踏みつける人が、哀れであり人として、どんな物だろうと思ってしまいます。『ポーの一族』は一気に読めますよ。あの時代から今も変わっていない気もします。
    サイト管理者 Nachiko   2014-01-16 17:52:18
    guest
    萩尾望都さんの作品は、残念ながら『百億の昼と千億の夜』くらいしか読んだことがないです。SF好きなもんで。ただ、名作という情報はあちこちから入ってくるので、いつかは読んでみたいものです。『ポーの一族』もしかりです。子供のころから、偉そうにしてる人、威張りちらす人、大嫌いです!犬に喰われろ!なんて思ってしまいます。あ、犬に悪いか?(笑)
    投稿者 久松   2014-01-16 00:03:35
    瑞恵さん不平・不満は当たり前ですが、「他人のせいにする、不平・不満」と「自ら呼び込んだ結果の不平・不満」も違います。また、高齢者で、やたらお金と権力と偏見の強い方も困り者だったりします。年を取ったら、河原の石のように丸くなりたいものだと思ってしまいます。そして握りやすく、心地よい存在になりたいですね!
    サイト管理者 Nachiko   2014-01-15 18:50:12
    MWさん本の紹介ありがとうございます。是非、読みたいです。何かに操られているような作品が横行しているので、そうでない作品を読みたいです。
    サイト管理者 Nachiko   2014-01-15 18:45:24
    guest
    漫画マニアでもあるMWです。ブログの内容とあまり関係なくて恐縮なのですが、萩尾望都の反原発漫画(?)作品集『なのはな』が2012年に小学館より出版されました。「銀河鉄道の夜」へのオマージュ短編も収録されていてお勧めです。もし、ご存じでしたら余計なお世話でゴメンなさい。
    投稿者 MW   2014-01-14 23:46:13
    guest
    不平・不満を持たない人は滅多に いえ全く居ないのではないでしょうか?
    それを口にしたら みっともないとかって言われるなんて・・・
    高齢者でも色々いらっしゃいますよね?
    いつも「ありがとう」を繰り返す高齢者、文句ばかり言う高齢者。
    でも、彼らが高齢になるまでの生き方はまちまちで私たちには計り知る事は出来ない。
    いずれ私もその中の一人になると思うと「どちら側の高齢者になるんだろうな?」って思ってしまう。
    投稿者 瑞恵   2014-01-14 20:00:25
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