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M1 紫の糸 ~光を~ La Lumière

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M3  ホ・ン・ネ Real intention

M4 夕映え It was good die in loneliness

M5 幻華 Distractionof Ω 

 M6 体が風になるまで Return Me!

ボーナストラック:μμタンバリン(アレンジ&プログラミング:Team S)


Vo    Nachiko

Dr    :そうる透

Bass   :渡辺建

Bass   :和佐田達彦

G      :田川ヒロアキ

G   :竹内亨規

Key    :河野啓三

Key    :河本慎一

Vi    :武藤祐生

和太鼓 :響道宴


Mix :岡野高史

All Music&lyrics:舘岡奈智子

All Produce&arr.:そうる透

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La Lumière 

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猫と私

私は元々犬派で猫が苦手だった。
小さい頃 猫に引っ掻かれて、
抱っこしようとしても逃げるし
可愛いと思えなかった、
今思うと猫に偏見があったのだと
思う。

猫には「化け猫」っとか
「祟る」とか、ろくな表現しか
頭になかったから。

それが いつの頃からか子猫を
見た時 その偏見が消えた。
小さくて丸くて手の平に乗る。
暖かいフワフワした縫いぐるみ
のような生き物を見て、
たまらなくなった。

まだ私の街に野良猫が闊歩していた頃
私は目立たない処に何カ所も餌場を
作って小さな器にフードを入れて
歩くのが習慣になっていた。

雨の日も雪の日も、毎日毎日
欠かさずフードを置きに街中歩いて
猫達のエリアを模索しながら
餌場を決めて置いておいた。

家の裏に古い中華そば屋さんが
あって、そこが猫達の貴重な
食事の供給源であるのは
猫達の様子で すぐにわかった。

野良猫とはいえ私が行くと
どこからともなく姿を現し、
寄ってきた。数匹来る時もあった。

縄張りがあるので遠くまで遠征して
フードを置く必要があった。

私の街の場合、獣医の話だと
外猫だと平均寿命は4歳くらいだと
言っていた。それくらい車に轢かれたり
病気になったりと、リスクが大きかった
のだ。とても野良で生きていくには
厳しい環境の街なのだ。

それでも たくましく生きている
彼等は堂々としていて
しなやかで可愛くて魅力的だった。
ある時、深夜いつものように
フードを置きに行くと猫の姿が
全く見えなかった。

変だと思いながら人のいない
商店街の通りに出ると
何と 沢山の猫達が道路いっぱいに
座っていた。

これが噂にきく“猫の集会”ってやつか
と思って興味深く見学した。

何をするでもなく全ての猫達が
そこに集まり どこにこんなに猫が
いたのかと思うほど沢山の猫達が
静寂の闇に暗い街灯の下で、
ただ座っていた。

何とも表現しがたい光景だった。
私が居るのに彼等は それを
認めてくれるがごとく微動だにせず
自分達のペースで そこに座り
集会を続けていた。

私は立ち疲れて、その場を去った。
やけに月明かりが印象的だったのを
覚えている。

心なしか彼等が私を受け入れてくれて
いるのを何となく感じ始めた頃、
いつも中華そば屋さんの近くの
細い路地から出てくる私が勝手に
名前をつけた 少しふてぶてしい
感じがするので「ブテッコ」と
という猫が お腹が膨らんでいるのに
気づいた。

赤ちゃんが生まれるのだと思うと、
私もブテッコには慎重に接するように
なった。猫にも妊娠中の何かがある
のではないかと思ったからだ。

いつものように中華そば屋さんの
前を通るとブテッコが久しぶりに
姿を見せた。

可愛い子猫を数匹従えて私の前に
登場したのだ。

それからは何度も子猫を連れては
私の前に出て来るようになった。
私は子猫用のフードを買って置いて
置くようにした。

決して器量の良い猫ではなかったけれど
ブテッコは義理固く必ず出てきてくれた。

他の猫達も、そのエリアの子は
姿を見せてくれたし近づいて
傍に来てくれた。

まるで何か私に話かけたいような
素振りだった。

暗闇に光る猫の瞳は美しく、
神秘的で暖かくて その瞳だけで
十分に多弁だった。

その彼等が、ある日を境に徐々に
姿を消して行った。

近所の話では猫エイズのせいでは
ないか?とか猫の保健所捕獲か
猫は三味線の皮に使うから
捕まえられたのではないかとか
噂がたった。

ブテッコは年を取り、段々と
最初と比べると見るかげもないほど
老いていった。この地区の平均寿命を
考えると長寿だったのだろう。

子猫達は独立しブテッコは一人になり、
いつの間にか姿を消した。
とても悲しかった。

野良猫の姿が見えなくなり、私も
フードを置くこともなくなった。

それから捨て猫の保護に入った。
最初に保護した子は生まれて
何をされたのか片目を潰され、
般若のような顔をしていた。

人間にイジメられたらしく
激しい敵意を持っていた。

弱りきった身体で動くことも
出来ず雨の中 うずくまっていた。

汚れきっていて鼻管炎で
みるからに病気もあり、片目の
形相も異様で はたして保護しても
扱えるか不安になった。

最初獣医に連れて行ったら、
獣医も腕を血だらけにされ
激しい抵抗にあい、
かなりのツワモノだと笑っていた。

でも放置すれば確実に死ぬ。
保護したものの実家の母は
部屋があっても置いておきたくない
と言うので私の部屋にゲージを買って
狭い食卓に乗せて世話をすることに
した。食卓の上にゲージを置いて
おくしかなかったので仕方ない
のだが、翌日食事時 テーブルに
白い平麺のような物が幾つも
ウネウネと食器の間に
這っているのを見つけた。

慌てて獣医に連れて行くと
回虫だった。

それから私の猫のケアが始まった。
潰された片目からは汁が いつも
出ていた。丁寧に引っ掻かれながら
拭き取り消毒して薬を塗り、
鼻管炎の薬を噛み付かれながら
飲ませる毎日だった。

猫の爪の傷は深くて消えない。
何とか片目からの汁が止まるまで
消毒と薬は続けたかった。

猫とはバトルから家では
付き合いが始まった。

決して懐かない。
私は敵で、用心する相手としか
見てもらえなかった。

それでも あきらめなかったせいか
片目の汁は止まり回虫もいなくなり
だいぶ大きくなって性格も
落ち着いてきた。

私を敵と見なさなくなって来た頃、
母が、猫を飼いたいからと
連れていってしまった。

その時は大変な時は
いつも私にやらせ、楽になれば
奪って行くとしか思えなかった。

でも すぐに次の保護猫が来たので
よけいな事を考える余裕はなかった。

こちらは さらに大変だった。
家に他に猫がいたため この保護猫が
何の病気を持っているかわからない
限り私は細心の注意を払わなければ
ならなかった。

完全なる隔離しか方法はなかった。
まだ小さ過ぎて検査も出来ないと
言われ仕方なく物置部屋に猫専用の
部屋を作った。もし何か大きな
病気を持っていたら他の猫に
感染するのでミルクをあげる時は
洋服をいちいち着替えた。

また この子も目が失明寸前だったので
獣医は残酷にも摘出手術を いずれする
事をを勧めていた。

唯一の賭けは3時間毎の抗生剤を目に塗る
という希望としては あまりにも
可能性の低い事だった。それも
洋服を全て着替えて  いちいち目に
軟膏を塗るという無駄かもしれない
作業をずっと続けるしかなかった。

やっと検査が出来る頃には私に
懐いてくれるようになっていた。

悪い病気は幸い持っていなかったが、
目に頻繁に軟膏をつける事は
怠ることはできなかった。

本当に ありがたいことに
片目の視力はほとんど無いけれど
両方摘出は免れるという事になった。

最初に保護した片目の子は
18歳まで寿命を全うした。
そして次の子は7歳まで生きることが
出来た。この2匹が一番印象に残って
いる。その後 うちには何匹も猫がいるが
こんなに手のかかった子はいない。

看病で寝ないで付き添ったり、
猫砂から便を宝探しのように探す
生活は続いている。

動物は排泄物で体調がわかるから
とても大切なのだ。

猫が家につくというのは迷信だと
思う。猫は心が通じ気まぐれだけれど
よくこちらを観察していてオトナの
面と子どもの面を持っている。

時々 私は猫に遊ばれている気がする。
末猫を見ていると一番若いくせに
ワンコ達より威張っている。

短毛種 長毛種 MIXとどれも
飼ってきたけれど皆同じに可愛い。
私は もっか猫から あの猫撫で声を
学びたい。ズルいのだ。

何をやらかしても あの猫なで声で
許される。プロの猫なで声は
効果抜群なのだ。

最初猫との出会いは しんどいの
一言だったけれど おかげで
世話をすることが出来る。

何でも良く解釈する。
母が大変な時を面倒みないおかげで
私は大変な時こそ面倒をみれる。

感謝の材料なんて探せば
幾らでもあるのではないかと
思うのだ。猫と私。
これは切っても切れない
仲なのかと思う。

2013-12-09 09:58:46投稿者 : Nachiko
この記事のURL コメント(2) トラックバック(0) nice!  あしあと
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    コメント一覧
    瑞恵さん
    猫って不思議というか神秘的な生き物ですよ。私も最初犬ばかりでしたが、関わってみると魅力に吸い込まれました。奥の深い生き物です。哲学的な感じさえします。
    サイト管理者 Nachiko   2013-12-10 09:58:09
    guest
    すっごいなぁー!奈智子さん!
    そこまで出来る奈智子さんが羨ましい。私だったらできるかな?無理だろうな〜(・_・; 自分の事ですら出来ていない私。私は猫は嫌いではないけれどもっぱら犬派です。犬としか接した事が無いからかな?猫と付き合うチャンスがあれば、どうなるか分からないけれど。以前ノラ猫ちゃんが借家に入って来て吐物(溶けかけのネズミ)を置き土産にされてからは猫に遠慮ぎみになってるんだ。
    投稿者 瑞恵   2013-12-09 17:39:56
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